第4期は、いよいよインターネットと構内LANとの接続だ。これまでの工事の中では、もっとも大がかりで費用も人手もかかるものとなった。まず大きな部分は、基幹部と主要教室間のEthernet化と、LocalTalk(PhoneNet)部分の配線拡張である。なぜ規格の違うネットワークを二重に巡らすのか、という理由だが、これは中川西に置かれているMacintoshがほとんど実験目的の貸与によるもので、Ethernet対応が難しい古い機材が半数以上を占めているからだ。
第4期の特徴 | |
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トピック | 構内LANインターネット対応化とEthernetの導入 |
外線接続 | 通信用ISDN回線1回線 |
LAN環境 | LocalTalk(PhoneNet)によるデイジーチェーン接続 4芯電話用フラットケーブル 3階4階部分・廊下など Ethernetバックボーン(10Base-2)の敷設と、 教室への配線(10Base-T) |
クライエント数 | 25台 |
サーバー数 | 3(ISDN IP Remote Router) (Local/Ether Internet Router, IP Gateway) (FirstClass Server) ISDN/TA、アナログモデム(28800bps)×2 MultiPort Serial Card (4port) |
ネットワーク図4 |
Ethernetは2階から4階に至る基幹を10BASE-2と呼ばれる同軸ケーブルで結び、2階から1階職員室までと、各階に置かれたHUBから教室までを10BASE-T(8芯のより線ケーブルとモジュラージャックRJ-45の組み合わせ)で接続する。各教室にはさらにHUBを設置し、各コンピュータへ信号を分岐する仕組みになっている。Ethernetに対応する比較的新しい機種には、イーサーネットトランシーバやイーサーネットボードを組み込み、本体のメモリも8MBから16MB程度へ増設を行った。(つづく)
図 Ethernetで用いるHUB 各コンピュータへ信号を分岐する |
図 RJ-45モジュラージャック 幅の広い8芯のジャックを用いる |
図 第4期でのネットワーク配線図 2種類のネットワークを結合する形態になっている |